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ラジオのルーツからクラウドのイノベーションまで
MediaCP は 2006 年に、ラジオ局がオンラインで放送局を管理するためのシンプルなコントロールパネルとして開始されました。しかし、20 年以上にわたり、世界中のテレビネットワーク、サービスプロバイダー、宗教組織にサービスを提供する強力なクラウドベースのビデオ・ストリーミング・プラットフォームへと進化してきました。現在、MediaCP は、24 時間年中無休のリニア放送、柔軟なメディア管理、スケーラブルなクラウドストリーミングに対応する堅牢なプラットフォームを提供しています。これらはすべて、Akamai Cloud を使用して実現されます。
スマートなスケーリング:クラウド環境の模索
2021 年までに、MediaCP は Kubernetes 上に構築された完全なクラウド動画プラットフォームを立ち上げています。その目的は、経済的に不安定な地域のお客様でもアクセス可能な価格帯を維持しながら、商用の代替製品よりも高い価値と制御性を提供することです。
指揮を執るのは、MediaCP のディレクター兼テクニカルアーキテクト、Matthew Lear 氏です。「ストリーミング業界は急速に進化しています。当社のお客様の大半がその対応に追いついていません。これを楽に対応できるようにすることが当社の仕事です」と Lear 氏は説明します。
MediaCP は当初さまざまな地域にクラウドプロバイダーを混在させていたため、特にラテンアメリカやブラジルでは、パフォーマンスの一貫性を確保できず、価格の想定が立てられないという課題に直面していました。顧客は安定したコストで大量のストリーミングを要求していたため、Lear 氏は変化が必要であることを認識していました。
「当社のお客様は、低コストの仮想マシンにソフトウェアをインストールしていました。そのため、クラウドへの移行を推進するには、価格とパフォーマンスに競争力が求められました」と同氏は述べています。
コスト効率の高いパフォーマンスとグローバルなリーチの実現
MediaCP は、シンプルで透明な価格設定を実現するために、長年にわたり Linode を利用してきました。Akamai は、2022 年に Linode を買収した後、グローバルネットワークのリーチ、信頼性、コスト管理などを提供し、その内容は競合他社の中でも秀でていました。
「Akamai は当社が必要としていたリーチを実現してくれました。これはラテンアメリカのような課題の多い地域で特に重要なものです。ブラジルで競合他社の製品を試したところ、パフォーマンスが安定しませんでした。Akamai の製品では、一貫性と拡張性が得られます」と Lear 氏は述べています。
Kubernetes をコアとして使用した設計
現在、MediaCP は 100 を超える Akamai クラウドインスタンスと数百テラバイトのデータを Kubernetes ベースのアーキテクチャで実行しています。コアプラットフォームは、複数の Kubernetes クラスターと 12 を超えるノードで実行されるカスタム・ストリーミング・エンジンです。
このエンジンは、HLS の生成から自動フェイルオーバーロジックまで、あらゆる処理を行い、24 時間年中無休のライブ放送などの機能を実現します。MediaCP のクラウド・ビデオ・ワークフローは Linode Kubernetes Engine(LKE)上に構築されており、ワークロードはリージョン別に分割されています。クラスター内の各レプリカは、着信ストリームを処理し、スケジューリングを管理し、外部の宛先に公開します。Edge Relay と CDN クラスターは、Akamai Cloud を介してライブエンコーダ接続と HLS コンテンツを配信し、一貫したグローバル配信を実現します。
「このセットアップは、エンドツーエンドのビデオをグローバルに配信するための合理化されたソリューションであり、5 分以内に開始できる 24 時間年中無休のリニア放送チャンネルなどの高度な機能をユーザーに提供します。この機能により、TVCARiB などのクライアントの放送は一変し、頻繁にサービスが停止している遠隔地の島しょ部まで波及しています」と Lear 氏は続けています。
顧客は、コンテンツのアップロード、スケジュール設定、ライブ配信を行うことができます。エンコーダーが故障した場合、プラットフォームはオンデマンドコンテンツにシームレスに切り替わります。「それこそが真のレジリエンスです」と Lear 氏は説明します。
コスト削減、安定性、新しい市場へのアクセスの実現
Akamai の価格モデルにより、迅速かつ劇的なコスト削減が実現しました。MediaCP の帯域幅とストレージコストは 50% 以上削減されました。これは、顧客ごとのストリーミング量が数十テラバイトから数百テラバイトに達する場合に重要な要素です。
同時に、MediaCP は帯域幅とストレージの価格設定の将来性を見据えています。「これにより、正確な予測が可能になり、お客様に予測可能性と透明性を提供することができます」と Lear 氏は説明します。
それだけではありません。このようにコストを削減することで、MediaCP のクラウドビジネスモデルが実現可能になります。「このようなコスト効率がなければ、当社のプラットフォームは実現できなかったでしょう」と同氏は続けます。「他社が事業を展開できない地域でも、当社は高品質のサービスを低価格で提供できています」
開発者の体験とテストの再定義
少人数のチームだったため、MediaCP は、単なるパフォーマンス以上の効率性を必要としていました。Akamai のインフラにより、動画ホスティングプラットフォームは、分離された環境をオンデマンドで高速化する革新的なテストパイプラインを構築できました。この移行により安定性が向上しただけでなく、リリースサイクルの短縮と QA の向上が可能になり、将来の拡張のための強力な基盤が確立されました。
「以前は、開発者が同じマシンでテストを行っていました。変更が重複し、バグの見落としが発生していたと思います。現在は、各機能が自動的に独自の環境に展開され、テスト完了時にその環境は自動的に破棄されます。これは、コストを抑え、生産性を向上させるうえでの大きな変革となりました」と Lear 氏は述べています。
妥協することなくクラウドの自由を手に入れる
MediaCP は今でもフロントエンドのサービスと分析に AWS を使用していますが、ほとんどのコンピューティングワークロードを Akamai に移行しています。同社の長期戦略の一環として、さらなる統合を予定しています。
「特に、クラウドでの VPU など、Akamai の追加サービスを活用する際には、内製化を進めたいと考えています。当社はすでに、高額な先行投資を行うことなく、LKE クラスターのオートスケーリングを実行しています。Akamai の VPU に切り替えると、さらにコスト効率が高くなります」と Lear 氏は述べています。
依然としてポータビリティとベンダーの柔軟性がカギとなります。「Akamai のクラウド・コンピューティング・サービスは何年も利用し続けていますが、今後も手放すつもりはありません。しかし、価格設定が変更された場合に対応できるような柔軟性が必要です。Akamai にはそうした点で心強さを感じます」
クラウドの利点を活用した前進
MediaCP は独自のニッチ分野を切り開き、シンプルさを重視した、カスタマイズ可能でコスト効率の高いビデオプラットフォームをサービスプロバイダーに提供しています。Akamai をバックボーンとして利用することで、クラウドの複雑さを競争力に変えました。
SaaS 企業の成長に向けた簡潔なアドバイスとして、Lear 氏はこのように述べています。「Akamai Cloud は、アプリの導入と拡張のための優れたプラットフォームです。シンプルかつ約束どおりに稼働するので、オンプレミスのお客様にまでおすすめしているほどです」
MediaCP について
MediaCP(Media Control Panel)は、2006 年以降、放送局やサービスプロバイダーに音声および動画ストリーミングソリューションを提供しています。情熱的なチームの運営により、プロのストリーミング管理のためのセルフホスト型プラットフォームとクラウドホスト型プラットフォームの両方を提供しています。
Akamai について
Akamai は、オンラインビジネスの力となり、守るサイバーセキュリティおよびクラウドコンピューティング企業です。当社の市場をリードするセキュリティソリューション、優れた脅威インテリジェンス、グローバル運用チームによって、あらゆる場所でエンタープライズデータとアプリケーションを保護する多層防御を利用いただけます。Akamai のフルスタック・クラウド・コンピューティング・ソリューションは、世界で最も分散化されたプラットフォームで高いパフォーマンスとコスト効率を実現しています。多くのグローバル企業が、ビジネスの成長に必要な業界最高レベルの信頼性、拡張性、専門知識を提供できる Akamai に信頼を寄せています。詳細については、akamai.com/ja および akamai.com/ja/blog をご覧いただくか、X や LinkedIn で Akamai Technologies をフォローしてください。